以前はゼネコンの設計部門で働いていましたが、自ら指揮・判断ができる事業主としてのやりがいを求め、当社に転職しました。現在、年間約1,000戸におよぶマンションの建築部門全体を統括する仕事をしています。デベロッパーでは、建物の形状や色、デザインなど全てを決めることができます。用地取得の段階から現地を視察し、どのくらいの規模の建物が建設可能か、ロケーションの状況を見て配棟やプランを練るなど、仕事の幅はとても広くなりました。
事業主としてプロジェクトを手掛けることに、楽しさややりがいを感じる一方、建築企画のマネジメントが主な業務となるため、設計・施工会社などの協力会社とのパートナーシップが重要になってきます。大切なのはお互いの信頼関係。魅力的な企画を生み出すためにも、協力会社と意見を交換し、アイデアを取り入れるようにしています。
建築部内のプロジェクト担当者に対しても私のやり方を押しつけることはしません。いかに設計し施工するかは、担当者を信頼して任せた方が上手くいくものです。現場監理だけでなく、物件管理を含めたプロジェクト全体の収益性を考慮した判断を行うにはかなりの経験や能力が必要になるため、若手社員には10年先を見据えた仕事をするように教育をしています。